ここ数年、電気代がじわじわ、あるいは急激に上がっていると感じていませんか?
例えば、「電気代が月あたり数千円上がってる...」「エアコンを極力我慢しているのに、請求額があまり変わらない...」
おそらく多くの方がこのように感じているのではないでしょうか。実際、一般家庭の電気料金は様々な要因により上昇し続けています。
今回は電気代高騰の背景や今後の見通し、そしてご家庭でできる対策について解説していきます。
目次
電気代の推移と高騰の背景
1. 電気代のおおまかな推移と高騰要因
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2000年代初頭~2010年頃
比較的安定していた時期。燃料価格も安定しており、電気料金の変動は小さかった。 -
2011年以降(東日本大震災)
福島第一原発事故後、多くの原子力発電所が停止。火力発電への依存度が高まり、燃料費の増加が電気料金に反映。 -
2020年以降(コロナ禍とエネルギー危機)
・原油・LNG価格の急騰
・ウクライナ情勢などの影響で世界的にエネルギー価格が高騰
・電力市場の不安定化により料金が上昇
これらの要因により、電気料金も高騰。
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2. 電力会社別の電気料金推移
実際、直近4年の間に各主要電力会社による料金改定が行われており、全国各地で電気代が20~30%程度上昇しています。
日本における電力供給の70%を超える火力発電の燃料にはLNG、石炭、原油が使われており、これらは輸入によって賄っています。火力発電は、これらの燃料価格に大きく左右されます。
【燃料価格の上昇=電気料金の上昇】
たとえば、ウクライナ情勢や中東の不安定化により燃料価格が高騰すると、電気料金内訳の一つで「燃料費調整額」という項目の単価が上がり、電気代に影響をおよぼします。このように、日本は輸入燃料に強く依存しており、「外的要因=電気代に直結」する構造になっています。
また、再生可能エネルギー発電促進賦課金(以下、再エネ賦課金)と呼ばれる太陽光発電の売電における固定買取制度を支えるために設けられた項目の単価が年々上昇していることも電気代の高騰につながっています。
今後の見通し
これまでも政府による補助金や燃料価格の調整が一時的に電気代を下げることはありました。また、今後も同じように一時的に電気代が下がる局面もあるとは思われます。
しかし、世界情勢が不安定であること、そしてそもそもではありますが、燃料は有限資源であることから電気料金は高止まりする可能性が高いと考えられます。
電気代を抑えるには?
ここからは電気代を抑えるためにできる対策について紹介していきます。
1.室内温度を対策する
エアコンの設定温度の見直しは有名な対策ですが、室内では快適に過ごしたいですよね。
そこで、夏にできる暑さ対策・冬にできる寒さ対策を紹介します。
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夏にできる暑さ対策
・日光の侵入を防ぐ
部屋の温度が上昇する要因として、日光はやはり大きな影響を及ぼしています。ベランダやお庭に日よけを設けるなどして、日光が室内に直接入らないようにすることで室内温度の上昇を抑えることができます。 -
冬にできる寒さ対策
・エアコンの空気を撹拌する
暖かい空気は部屋の上方に溜まりやすいため、空気を撹拌することで生活空間の温度を上げることができます。サーキュレーターや扇風機の使用がおすすめです。
・カーテンの遮熱性能を見直す
カーテンには窓際における熱の移動を妨げる効果があり、特に遮熱性能の高いカーテンであれば効果も大きくなります。模様替えの際などは気にかけてみてください。
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2.余計な電力使用を避ける
外出時に電気をつけたままにしてしまう、テレビをつけたまま寝てしまう、などの失敗例が一般的ですが、他にも以下のような節電ポイントがあります。
・追い焚きをしない
・シャンプーをする際、こまめにシャワーを止める
・炊飯器を保温状態で放置しすぎない
・冷蔵庫を開ける回数や時間を減らす
3.電気料金の安い時間に電気を使う
オール電化を導入している場合は昼間と夜間で電気料金が異なり、夜間の方が電気料金が安いです。そのため、夜間に行うことのできる家事は夜間に行うことで、電気代を抑えることができます。また、携帯電話などの電子機器の充電を夜間に行うことも効果的です。
4.家電を見直す
ここからは最初に出費が伴う内容ですが、より節電効果の大きい電化製品の見直しを紹介していきます。
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LED電球を使用する
白熱電球を使用しているご家庭では、LED電球に切り替えることで電気料金を抑えることができます。LED電球は白熱電球よりはるかに長持ちするため、電気代を抜きに考えてもおすすめの節約術です。 -
省エネ機能付き家電を使用する
・エアコン
・冷蔵庫
・テレビ
・洗濯機
・トイレ
など、多くの電化製品で各メーカーは省エネ機能のついた製品を販売しています。最新の製品に買い替えることで、電力の消費量を抑えることが期待できます。 - 給湯器を見直す
ご家庭で使用している給湯器を見直すことも、電気代の節約につながります。
特に、エコキュートの導入は節電効果が大きくなります。 - 太陽光発電を導入する
在宅頻度が高い・室内でペットを飼っているなど、電力の消費量が多くなりがちなご家庭では太陽光発電を導入し、ご自宅で発電を行うのも効果的です。
特に、エコキュートや最新の電化製品は太陽光パネルと自動で連携し、天気や電力消費量に応じてご家庭全体で電力使用の最適化を行うAI機能が付いているものが多く、双方の効果を最大化しやすくなっています。太陽光発電の導入については以下の記事で詳しく紹介しています。
太陽光発電のメリット・デメリットを初めての方にもわかりやすく解説します。
補助金を活用しよう!
省エネ家電の購入やエコキュート・太陽光発電の導入には国や自治体の補助金も活用できます。補助金の内容や条件は自治体によって異なるため、お住まいの地域の補助金情報を調べて有効活用しましょう。
まとめ
世界的な情勢の影響を受け電気代は上昇し続けており、今後も高止まりすることが予想されます。
一方で、電化製品の性能向上や補助金など、ご家庭でできる対策やそれをサポートする手段も増加しています。
自治体や家電量販店、工務店に相談し、ご家庭の節電対策・電力使用の見直しを行なってみるのもおすすめです。
サンヨウは太陽光発電のプロ
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