太陽光発電の設置にあたり多くの方が心配されるのが「屋根に穴を開けても本当に雨漏りしないのか?」という点です。
しかし、適切な施工と防水処理を行えば、雨漏りのリスクはきちんと回避できます。この記事では太陽光パネル設置時の防水処理について詳しく解説していきます。
また、記事の後半では屋根に穴を開けない工法についても紹介しています。
パネル設置時の防水処理
太陽光パネルを設置するためには、まずこれを固定するための架台を屋根に設置します。この際に屋根材に穴を開けることになります。
架台設置時の防水処理の流れ
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下穴の確認と処理
屋根材や下地に穴を開ける際、事前に位置や構造をしっかり確認し、適切な深さ・太さで下穴を開けます。 -
防水部材の設置
専用の防水パッキンやゴムブッシュ、防水テープなどを使用し、雨水の侵入経路を完全に遮断します。 -
シーリング剤の塗布
金具の周囲には高耐候性のシーリング材(コーキング)を施工。紫外線や雨風にさらされても劣化しにくい素材を使用します。 -
金具・架台の固定
防水処理を施したうえで、しっかりと架台を設置。振動や温度変化にも耐えられる構造です。 -
施工後の確認
施工後は防水処理の状態を入念にチェック。必要に応じて散水テストを実施し、万全を期します。
このように、荷台の設置時には2重3重で防水処理を行います。これにより、太陽光パネル設置による雨漏りをほぼ100%防ぐことが可能です。
実際に、当社で導入した事例で雨漏りの報告を受けたことはありません。
施工業者選びは重要
太陽光発電は長期間使用するものだからこそ、「屋根を守る施工」が重要です。
安心して太陽光発電を導入するためにも、信頼できる施工業者へお問い合わせいただくことが重要です。
施工方法はご自宅の屋根に合わせたものを選ぶ必要があるため、しっかりと下見をした上で施工方法を提案してくれる業者を選びましょう。
それでも不安が拭えないあなたへ
いくら防水処理をするからと言っても屋根に穴をあけることに対して抵抗を感じる方も少なくないと思います。
実は、屋根の種類によっては穴を開けなくても太陽光パネルを設置できるのです。
「正直、屋根に穴を開けたくない!」そんな要望に応える太陽光パネルの施工方法を紹介します。
穴あけが必須な屋根材
瓦屋根、スレート屋根などは屋根に穴を開けなければ太陽光パネルを設置できません。
穴あけが不要な屋根材と工法
【キャッチ工法】
ハゼと呼ばれる突起のある金属屋根は掴み金具を使用することで、屋根に穴をあけずに太陽光パネルを設置することが出来ます。
もちろん積雪地域でも対応可能な工法です。
【置き架台工法】
また、鉄筋コンクリート造の陸屋根も穴をあけずに設置することが可能です。鉄筋コンクリート造の場合、ひとたび雨漏りが発生すると内部鉄筋の劣化による強度低下など深刻な問題に発展してしまう可能性があります。パネル傾斜5°となり、発電量に若干影響はありますが、コンクリート縁石と専用金具を使用した穴をあけない工法を選択することで、雨漏りリスクを回避することが可能です。
(※陸屋根自体の定期的な防水メンテナンスは必要になります。)
地域ごとの耐風圧基準や耐積雪にも対応が可能な工法なので、陸屋根で穴あけ不安から太陽光設置を断念された方にはおすすめの工法です。
住宅の屋根がダメでも
住宅屋根以外のカーポートやガレージ、納屋の屋根に設置するといった選択肢もあります。
ただ、住宅の屋根より低い位置に設置となるケースがほとんどのため、影の影響を特に考慮する必要があります。
上記以外にも、ペロブスカイト太陽電池を始めとした技術開発が進み、外壁や窓、さらには今まで設置が困難とされていた場所にも太陽電池の設置が徐々に可能となりつつあります。
まとめ
適切な施工と防水処理を行うことで、太陽光パネル設置による雨漏りのリスクはほぼ回避することができます。
それでも気になる場合は穴あけを行わない工法や、家屋の屋根以外に設置する選択肢を選ぶことも可能です。
いずれにせよ、工務店やメーカーなど、信頼のおけるパートナーに相談をすることが重要です。
サンヨウは太陽光発電のプロ
サンヨウは省エネのプロフェッショナル。太陽光発電で21年の実績を持ち、20社以上のメーカーを取り扱い、最適なソリューションをご提供します。太陽光発電だけでなく、省エネや快適な住環境づくりをトータルサポート。電気代削減や環境に優しい暮らしの実現をお手伝いします。お客様のニーズに応じた最適なプランで、安心と信頼のサービスをご提供します。住宅の省エネをお考えなら、サンヨウにお任せください。まずはお気軽にご相談を!
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